管理組合様へのご案内
1 工事に関する保証事業
マンション大規模修繕工事の計画、見積公募、発注の際には、MKS完成保証 と 国土交通省認可の
大規模修繕工事のかし保険※ をご検討ください。
■いずれも手続きは、工事着工前に施工会社が行います。(着工後の受付はできません。)
■申請漏れを防ぐために、施工会社との打ち合わせでは保険等の付帯の有無について書面で管理組合の
意思表示をし、工事請負契約書には必ず「完成保証付保の有無」「大規模修繕工事かし保険の付保の
有無」を記載しましょう。
工事請負契約書サンプルを参考にしてください。
このサンプルは、民間(七会)連合協定工事請負契約約款委員会の書式を使用しています。
2 MKS完成保証制度
MKS正会員が元請となる「発注者・管理組合」と「受注者・MKS正会員」が工事請負契約書を交わす
物件に限り、ご利用いただけます。
完成保証制度は、ハウスプラス住宅保証株式会社 との連携事業です。
Q1:どんな保証ですか?
A1:元請のMKS正会員A社が万一にも工期中に倒産等で工事を続行できなくなった場合、MKSから
管理組合に対して代替履行業者としてMKS正会員B社を斡旋します。
斡旋する正会員は、MKS内の安全・品質管理委員会で修繕工事の内容、規模、地域を考慮して
選定されます。
なお、管理組合が斡旋された正会員B社を断った場合は、完成保証は失効となります。
Q2:保証料はいくらですか?
A2:請負契約書に記載される請負代金額(税込)の 0.3% です。
例) ¥45,000,000- × 0.3% = \135,000-
Q3:完成保証を利用するにあたり、条件はありますか?
A3:はい、あります。
大原則1:元請がMKS正会員であること。
管理組合 発注 → MKS正会員 利用可
管理組合 発注 → 管理会社等が元請 → MKS正会員は下請 利用不可
大原則2:請負代金の支払いは、工事出来高の80%以内とすること。
工事請負契約書に記載する「請負代金の支払い」は、必ず下記の条件を満たしてください。
①前受金 なし
②着手金 請負代金総額の20%以内
支払いは、仮設工事の初日から1か月以降とすること。
※ただし、「請負代金総額の20%以内」の金額が施工会社が支払いを受ける日の出来高
(工程が終わった工事箇所の請負金額)の80%を超える場合は、出来高を優先して
算出します。
Q4:大原則2は、どのように確認するのですか?
A4:完成保証を検討される物件は、正式な保証申込前に、MKS正会員からMKS事務局に下記の書類
を提出いただきます。
①工事請負契約書(案)
②仕様書
③工程表
④見積書
これらを精査し、代金支払いが「過払い」となっていないかを確認します。
支払条件が過払いであった場合は、支払いを受けてよい金額をMKS事務局からご提示します。
※ただし、「前受金なし」「着手金なし」「工期中の支払いなし」で竣工後に請負代金を一括
支払される場合は、①~④の確認は不要です。
Q5:大原則2に該当しない支払条件で契約書に調印しました。
しかし、完成保証を利用したいのですが、どうしたらよいですか?
A5:大原則2に合致するよう、請負契約書の支払条件を変更するための「覚書」(おぼえがき)を
作成してください。
請負契約書同様に発注者と受注者が押印し、原本をそれぞれが保管してください。
この覚書を先に調印した請負契約書に添えて、保証申し込みができます。
Q6:完成保証書は、いつ発行されますか?
A6:申込手続きは全て、MKS正会員が行います。完成保証書は、次の2つが揃ってから1週間程度で
発行されます。
①MKS正会員からの完成保証料(請負金額総額×0.3%)の入金
②調印された請負契約書PDFを受領
保証書はMKSとハウスプラス住宅保証(株)の連名で発行され、MKS正会員経由で管理組合宛に
届けられます。完成保証書は、管理組合内で大切に保管してください。
Q7:工期中に施工会社が倒産等で工事が止まった場合、連絡はどこにしたらよいですか?
A7:MKS事務局にご連絡ください。 TEL 03-5777-2521
その際は、完成保証書の表紙に記載されている保証契約番号等の情報をお伝えください。
本サイト右上の問い合わせメール、お電話でもご質問等を受け付けております。
TEL:03-5777-2521(平日10時~17時)
3 大規模修繕工事のかし保険(国土交通省認可)
●大規模修繕工事かし保険は、国土交通大臣指定住宅瑕疵担保責任保険法人が国土交通省の認可を
受けて販売しています。
かし保険は、修繕工事竣工後に「修繕工事箇所に不具合が発生した」場合に利用できます。
詳細は、一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会 サイトをご覧ください。
※ MKS正会員のうち、「住宅リフォーム事業者団体登録制度」の構成員として国土交通省に届け出ている
会員社には、元請物件のうち「戸当たり100万円以上(税込)」もしくは「総額1億円以上(税込)」の
物件には、原則、大規模修繕工事のかし保険の付保が義務付けられています。
発注者の意思でかし保険を不要とする場合は、書面(請負契約書、付帯不要通知書等)でその旨を示す
必要があります。
●MKSは、建設業許可を取得している全ての施工会社からの「事業者登録申請」「かし保険申請」を
受け付けています。
●MKSは、次の2法人の取次店です。
ハウスプラス住宅保証株式会社 株式会社住宅あんしん保証
Q1:かし保険を利用するには、条件がありますか?
A1:はい、あります。
① 保険申請は、施工会社が行います。その施工会社が利用する保険法人に事業者登録を
済ませている必要があります。
施工会社の事業者登録状況は、住宅瑕疵担保責任保険協会サイトで検索できます。
登録事業者等の検索
② 保険申請は、工事着工前です。
建物の現状検査が必要なため、工事着工後の申請は受付できません。
Q2:かし保険料は、いくらですか?
A2:保険料は、各保険法人が国土交通省の認可のもと設定しています。
保険料算出に必要な情報が各社異なるため、同じ建物、同じ修繕工事内容でも保険料は異なり
ます。随時、見積もりを受け付けていますので、施工会社に見積もりを依頼してください。
Q3:かし保険証券は、いつ発行されますか?
A3:保険証券は、竣工して引き渡しが完了してからになります。
予定された全ての工事終了時には、保険法人が派遣する検査員による最終検査があります。
最終検査後、施工会社から保険法人に必要な図書類を提出します。
図書類が精査され、受領されたのちに証券発行となります。
施工会社宛に「大規模修繕工事かし保険証券」、管理組合(発注者)宛に「大規模修繕工事
かし保険付保証明書」が発行されます。書類の名称は異なりますが、表紙等に記載される
付帯保険内容、保険期間などは同じです。
※保険証券等が発行されるまでは、保険法人が発行する受理票等をもって保険申請が完了
していることを証していますのでご承知おきください。
本サイト右上の問い合わせメール、お電話でもご質問等を受け付けております。
TEL:03-5777-2521(平日10時~17時)